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外国語学 (ヒューマニティーズ)
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de 藤本 一勇
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内容(「BOOK」データベースより)この日本において、外国語とは何であったのだろうか。外国語を学ぶ意味―それは実用性に還元されるものではない。世界標準を構成する実利主義・功利主義、言語の背後に隠された暴力性と権力性を越え、他者との相互承認に向けた、真の意味での翻訳の可能性を考える。外国語を学ぶことで切り拓かれる新たな地平の誘い。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)藤本/一勇 1966年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。DEA(パリ高等社会科学研究院大学)。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)A continuación se muestran algunas de las reseñas de 外国語学 (ヒューマニティーズ) más útiles. Es posible que desee considerar esto antes de decidirse a comprar / leer este libro.
英語の有効性を自明の理とする本や、英語帝国主義に警鐘を鳴らす本は数多いが、本書のスタンスはそうした外国語論とは一線を画している。どのような言語にもつきまとう力と倫理という問題を理解すること、これが本書のねらいである。およそすべての言語は、それを使用する者に強制力を及ぼす。この力から逃れ、そして力を他者に強いることを避けるためには、各話者が複数の言語を学ぶことで言語の力を認識し、自分なりのやり方で言語を「開く」ことが必要となる。言語は自律し、閉じているシステムのようにみえるが、実際には他者性を内にはらんでいるので、外部に開かれうる。翻訳は、この可能性を現実のものにしてくれる。翻訳は、言語の力や、言語内の他者性を自覚することを翻訳者に求めるために、倫理性が強く問われる営みなのだ。本書は計133ページと短いものの、緻密で丁寧な議論が展開されている。ベンヤミンやデリダなど現代思想家の思想も随所で援用されているが、衒学的でもなければ難解でもない。言語とは何か、そしてそもそも言葉を使用するとはどういうことか、という点までさかのぼって真摯な熟考を巡らしている点で、まさに主題をうらぎらない、倫理的な書物だと思う。
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