弘前大学教授夫人殺人事件 (講談社文庫)本無料ダウンロード

弘前大学教授夫人殺人事件 (講談社文庫)


descargar 弘前大学教授夫人殺人事件 (講談社文庫) completo epub
de 鎌田 慧
4.3 étoiles sur 5 (3 Commentaires client)
内容(「BOOK」データベースより) ある日、突然、ひとりの青年が殺人犯として逮捕された。彼がいかに彼の真実を叫び続けても、「血痕」鑑定を理由に、裁判所は極刑を宣告した。以来、真実は闇に葬られ、真犯人が名乗りでるまで、〈つくられた犯人〉の不条理な運命は、どのような軌跡を描いたか。冤罪事件の全貌を解明する衝撃的ルポルタージュ。A continuación se muestran algunas de las reseñas de 弘前大学教授夫人殺人事件 (講談社文庫) más útiles. Es posible que desee considerar esto antes de decidirse a comprar / leer este libro.
この作品で扱われているのは、終戦後の混乱期に青森の弘前で起こった冤罪事件、弘前大学教授殺人事件である。著者は、事件の発生から一人の青年が犯人として逮捕、有罪判決、服役、出所そして再審による無罪判決を得るまでを、事件関係者への丹念に重ねていく。そして、当時の裁判で現れていなかった状況を明らかにしていく。クライマックスは、青年の出所、そして『殺人事件の時効完了後』に真犯人が名乗り出たことをきっかけとなり、再審による無罪を勝ち取るまでの経過だが、真犯人とその周辺の人物の証言が中心となるその展開は、まさに小説のような出来事の連続である。反権力の姿勢が顕著な著者であるが、この作品では、冤罪事件を引き起こした警察等に対して、今更声高に批判を加えたりはしていない。調べた事実を淡々と積み重ねているだけである。真犯人についても、彼が著者に語った言葉と、明らかになった事実を記しているだけである。自分の犯した罪が時効になってから名乗り出たことを批判している訳でもない。しかし、著者は、美談の人物として彼を肯定しているわけではないはずである。私には、著者が、この作品は取材によって明らかになった事実と多くの証言だけで充分であり、殊更自分の意見を挟む必要などない、と判断したのではないかと思えてならなかった。この作品が最初に出版されたのは‘78年とかなり昔だが、今読んで色褪せることのない優れたノンフィクションである。

0コメント

  • 1000 / 1000